ロック製品レビュー

AlterLock Gen3 新登場!盗難抑止デバイスの「決定版!」になれるかな?

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「男にはな、
負けるとわかっていても
行かなければならない時も
ある。」

というキャプテンの名言を真に受けて、
やっぱり坂に敗北したnadokazuです。

というわけで、本日の駄文はこちら!

AlterLockに、新型「Gen3」が登場!

振動を検出してアラーム音を出したり、現在位置を通知したりすることで盗難被害の抑止を図るデバイス「AlterLock(オルターロック)」に、バージョンアップモデルの「Gen3」が登場しました。

自分はずっとKnog Scoutを使っていて、iPhoneの「探す」アプリで他のデバイスと一括管理できる利便性にシビれまくり。「JapanPeaks」制覇の賞品としてAlterLock Gen2を6カ月の無料クーポンと一緒にいただいてもなお、

「公衆通信サービス接続機能の有無はあるけど、サブスクの更新は無いなー」

ぐらいのKnog Scout派でした。

だがしかし!とある経験を経て「AlterLockいいじゃん!スゲーじゃん!!」と、恥ずかしげもなく手のひらを540度裏返してAlterLock派に転身。新型のGen3も、速攻でポチるに至りました。

▼ 参考記事

Knog Scout vs AlterLock!盗難抑止デバイスの明日はどっちだ!?(追記あり)
スマホ画面に 浮かんできえる 欲しい あん用品の カゴめがけ ポチれ! ポチれ! ポチれ! おいらにゃ のけものの血が騒ぐnadokazuです。 というわけで、本日の駄文はこちら! 自転車泥棒は魔族。 ...

なんだか、まんまとネクストスケープさんの手の平のうえで転がされた気がしてならないのですが、ポチってしまったものは仕方がありません。そう、これは仕方がないこと。どうしようもないことなのです。

「Gen2」と「Gen3」は、どこが変わった?

で、そんな「AlterLock Gen3」ですが、「Gen2」との変更点を見てみると以下のような感じでした。

①筐体がコンパクトに

並べてみてパッと見でわかるのが、筐体がコンパクトになったこと。フレームに沿ってサイド方向に回り込む形状から、ストレートなスティック形状にガラッと変わっています。

本体取付ボルト用の穴の位置も、Gen2ではかなりオフセットされていたのがGen3でセンター合わせに。

また、本体サイズについてはリリース時の写真を見たときは「Knog Scoutぐらいコンパクトになったじゃねーか!」とガッツポーズしたのですが、実物を見てみたら「Gen2から若干スリムになった」程度。

Knog Scoutに比べると全然でけー!という印象に、大きな違いはありませんでした。

②USB端子のカバーが一体型に

Gen2はUSB端子のカバーは別体型で、充電のたびに取り外す必要がありました。取り外せるということは、紛失リスクがあるということ。

そして「紛失リスクがあるもの」を自分みたいなへっぽこが取り扱うと、絶対に・確実に・間違いなく紛失します。予備カバーも付いてはいますが「予備カバーだって無くすぜ!」と、胸を張って断言できます。

でも、Gen3なら大丈夫!Knog Scoutと同様に、カバーが本体一体型になりました。紛失リスクは、1からゼロへ!これはありがたい!!

③標準で付属するのがセキュリティボルトに

Gen2は通常モデルだと、ごく一般的なアーレンキーを使うボルトが標準付属。盗難防止ボルト付属モデルは、別バージョンとして販売されていました。Gen3のほうでは、標準でセキュリティボルトと専用工具が付属になっています。

自転車を盗んだ魔族(※言葉を話す魔物の総称)が盗品を売りさばこうとしたときに余計な手間がかかるので、装着によって連中を忌避させる可能性が高まります。

④ネットワーク回線の変更

Bluetooth非接続時に使用する通信回線がGen2では「SigFox」、Gen3では「LTE-M / NB-IoT」になっています。LTE-M / NB-IoTはSigFoxと比較して通信距離こそ短い(カバーエリアが狭いわけではありません)ものの、規格の理論値としてはデータ通信速度が大幅に向上。

公式サイトによると

「旧モデルと比較して、通信性能が大幅に向上し、世界中の幅広いエリアで通信可能 になりました。」

だそうです。

参考 【KDDI】KDDI IoT通信サービス LPWA | IoT/自治体・農林水産業・介護業向け | 法人向け
参考 LPWA規格NB-IoTとは LTE-Mと比較紹介 – 半導体事業 – マクニカ

⑤測位方式の追加

従来のGNSS (GPS & Galileo)とWi-Fiに加え、4G基地局の電波情報も測位データにプラス(通信にLTE回線を使うようになりましたから、そりゃそうでしょう)。位置情報取得アルゴリズムにも改良を加えて、精度の向上を実現している…らしいです。

⑥オートロック機能の追加

オルターロックとスマートフォンのBluetooth接続が切れると、自動的に「ロック状態(振動検知によるアラームが有効)」になるオートロック機能が実装されました。

たとえばブルベのスタート前にオートロックを有効にすれば、走行途中にPCで自転車から離れたら自動で振動検知アラームが有効になります。PCでレシートを確保したあと自転車に戻って、スマホとAlterLock Gen3間でのBluetooth接続が回復すれば自動的にロック解除。

いちいち手間だった、アラーム機能のオンオフ操作が不要になる。自分みたいなズボラにとって、これは何よりも有り難いアップデートです。

公式サイトのFAQを見ていると上手く動作しないケースも散見されるようですが、この辺はアプリ側のアップデートでおいおい安定して動作するようになる…と勝手に期待しています。

3台までの契約なら、月額料金は一緒

AlterLockをフル機能で使用するには、月額使用料がかかります。回線契約があるから、そりゃそうですよね。金額は月額プランで、396円/月。年額プランだと3,960 円/年(1月あたり330円)です。

月に1回、昼ご飯を水道水にすれば余裕で捻出できる額。しかも、1契約で3台までのAlterLockデバイスが登録可能です。

自転車(特に折り畳み)は、我々の意志とは無関係に増えていくもの。ネクストスケープさんの太っ腹な対応は、実にありがたいですね。みなさんも、安心して自転車を増やしてください。

▼ 参考記事

折り畳み自転車は、なぜ増える?魅力と不思議パワーを徹底考察!【大真面目】
本稿は無知で無能な根暗コミュ障自転車乗りnadokazuが、極めて勝手な思い込みと偏見によって折り畳み自転車を激推しする記事です。 ところで、今期のダークホースって、間違いなく「もういっぽん!」じゃないですか? というわけで、本...

Bluetooth圏外のアラーム発報通知、遅くなってない?

もう何度も書いていますがAlterLockには「Bluetooth圏外でも、振動を検知したらスマホに通知が来る」というKnog Scoutには無い機能を持っています。

アラーム発報から通知までのタイムラグは、Gen2で実験したときは15〜20秒程度。でもGen3の実験では20秒を切ることがなく、だいたい22秒程度はかかっています。

数秒ですが、「Gen3になってタイムラグが伸びた」という結果でした。回線がLTE-M / NB-IoTになって、通信速度は高速化されたはずなのにナンデナンデ!?

でもまぁ発報まで15秒だろうが22秒だろうが、これだけのタイムラグがあれば乗り逃げ犯は見えない場所まで走り去っているでしょう。いずれにしても、自分はこの機能について盗難防止に役に立つとは全然思っていません。別に数秒ほど通知が遅くなったところで、クリティカルな差異だとは感じないです。

以前も書いていますが、この機能の本領は「Bluetoothの通信圏外でも、駐輪中の自転車に何かあったことに気づける」ことだと考えます。

「通知が無ければ、自転車には何も起こっていない」と考えられるので、離れた場所に置いておかざるを得ない状況下で得られる安心感は絶大。遠征先で「自転車をひと晩ホテルの屋外駐輪場に置いておく」などのシチュエーションに出くわしたとき、本機能の有無で心の持ちように天と地ほどの差が付きます。どれだけ強固な物理鍵でも、ここまで絶対的な安堵感を得るのは困難でしょう。

「この機能のためだけに、月額課金する価値がある!」と断言できます。

まとめ

本機装着の有無にかかわらず、盗難被害に遭ったら甚大な負荷を強いられます。自転車位置のトラッキング精度が向上したところで、被害の軽減/回復のためにできることは微差。本機や競合製品に「盗難防止」の機能は無く(「抑止」程度にはなる)、なおかつ「盗まれたらそこで試合終了」なのは今までと少しも変わりません。

なので自分は「日常での使い勝手」のほうを、思いっきり重視しています。

だからこそ競合製品であるKnog Scoutが「アラーム音の発報」「車両の位置情報送信」という機能は同等(ただしAppleデバイスのネットワーク圏内限定)でありながら、「探す」アプリで一元管理ができる。しかも「月額費用なし!無料!!」という点に、大きな大きな魅力を感じていました。

けれど特に公共交通機関を使った宿泊を伴う遠征の機会が増えれば増えるほど「Bluetoothの通信圏外でも、スマホに振動検出通知がくる(タイムラグはある)」という、AlterLockならではの機能性が自分にとって欠かせないものになっています。

そして「AlterLock Gen2」から「AlterLock Gen3」へのバージョンアップでは、

  • 見栄えがスマートになった
  • セキュリティボルトが標準付属になった
  • USB-C端子のカバーを紛失する心配がなくなった
  • オートロック機能が実装された

という「日常の使い勝手」に貢献する部分が、大きく向上しています。性能よりも見栄え最優先な意識低い系ズボラ自転車乗りの自分にとっは、どれもこれもが外せないところ。

「もうちょっとコンパクトになって欲しかったな!」とか、「ボルトの頭が本体に収まらない!ここはScoutを見習ってYo!」という感情は無きにしも非ずですが、機能性を考えれば十二分以上です。それに通信回線や測位方式の変更で、デバイス的にもきっちりアップデートされています。

Gen2を窓から投げ捨…サブバイクに転用したり人に譲ったりネットオークションに出品するなどして、Gen3に買い換える価値はもうアリアリのありまくり!としか思えません。

というわけで、わたくし既に2台目もポチる気満々。本稿をここまで読んでしまったみなさまも、Gen3をポチってぜひご一緒しませんか?物欲の泥沼へ!!

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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