ミニOバッグのフォトポタ性能を実証すべく、ブロンプトンで輪行フォトポタに繰り出した結果。

にゃんにゃんにゃーん♪ 元気いーっぱいの星空r…すみません、すみません! CBN Blog駄文担当、nadokazuです。

ブロンプトンを衝動買…もとい、熟考と検討を重ねに重ねて購入してからおよそ8カ月。なぜかヤビツ峠や椿ラインやほったらかし温泉へ「登坂を伴うライド」をしてしまい散々な目に合いまくってきたわけですが、ここでようやく世界の理ともいうべき真実にたどり着きました。

ブロンプトンと富士山

それは「ブロンプトンで登坂を伴うコースを走ると、自分のへっぽこ脚は爆散する」ということです。ちぃ、覚えた。

参考 タルタルーガやパシフィックのReachが気になって仕方ない俺の物欲を破壊するために、ブロンプトンで本栖湖方面に向かった結果。

そもそも、よく考えてみましょう。というか考えるまでもなく、ブロンプトンは「輪行ゆるポタ自転車」であり、まかり間違っても「ロードバイクの代替自転車」ではないのです。少なくとも、へっぽこサイクリストの自分にとっては。

ブロンプトンで走るなら「平坦をまったり輪行フォトポタする」ぐらいが、幸せへの道にほかなりません。

それなのに、今までの自分を振り返ってみると、もう愕然。ブロンプトンを購入して以来、「(ブロンプトンとしては)異常な長距離を走る」とか「(へっぽこ脚なのに)アホみたいに坂に向かう」という、

「どうして そう変な方向にばかり思い切りがいいのよ!」

と呆れて罵られるような、ブロンプトンの使い方としては、明らかに間違っているとしか思えないサイクリングしかしていないじゃありませんか!

参考 ブロンプトンで100km走ってみたら、どうなった?
参考 貧脚がブロンプトンでヤビツ峠に突撃したら、どうなった?

もしかして自分、今の今までブロンプトンで「ゆるいフォトポタ」ってしたことがない…かも。

そんなわけで、きちんと「ゆるい」「フォトポタ」を行って、正しいブロンプトンの使い方をしたときの素晴らしい性能を実証することにしました。

決してミニOバッグ(2万6000円+税)の衝動買いを、CBN Blog寄稿にこじつけて正当化しようとしているわけではありませんからね?

登坂なしの絶景に向かえ!

普段にも増してグダグダな経緯を辿った末に、ようやくミニOバッグが入手できました。いやー、ミラーレス一眼と輪行グッズ一式がまるっと収まるうえに、Sバッグと比較して圧倒的にコンパクトなミニOバッグ。こいつは凄いぜ!もはや、最高のフォトポタバッグでしょう。2万6000円+税という出費は少し、かなり、相当ものすごく激痛でしたが…。

みんな、元気ーっ? 優木せつn…すみません、すみません! CBN Blog駄文担当、nadokazuです。自転車が好きで、カメラが好...

でもまぁ、お金を出すのは未来の自分。今の自分は、今を楽しむべきなのです。こうなってしまったら、ブロンプトンの圧倒的な輪行性能とフルサイズミラーレスの画質を享受しまくってモトをとらなければなりません。行くぜ、ゆるいフォトポタ。みんなブロのせいだ。

こんな感じで気持ちは爆上がりしていたのですが、そこに水を差しまくる懸念がひとつ。それは、「ゆるいフォトポタ」の行き先です。

なにしろ、ここは山岳国家日本。イイ感じの景色が見られる場所に行こうとすると、すべからく地獄の登坂がついてきます。ゆるく走ると景色が普通で、写真の楽しみは広がりきらない。とはいえ、写真のために登坂ありのコースを組んでしまったら、爆散確定。これじゃあ、今までとなにも変わりません。

そこで…降りてきたぞ…。悪魔的閃き…天啓が!

登坂が嫌なら、目的地を「絶景が楽しめる。かつ、電車で行ける」という場所にすればいいじゃないですか。「坂の上まで輪行して、あとは下るだけ」のコースを選んで、超絶ゆるいフォトポタをするのです。これ…控えめに言って、最高でしょう?

ググりまくった末に、「大井川鐵道で終点まで行き、写真を撮りながら山を下ればいい」という結論に辿り着きました。

出発地点になる井川駅は、静岡県で最も高い場所にある駅。標高は実に、666mになります。ゴールの金谷駅は、標高92mですから出発したが最後、あとは「下るだけ!」。

井川駅

へっぽこ脚サイクリストの自分にとっては、まさに夢のライド。もう、最初から勝利が確定しているという、これまでの輪行サイクリングには皆無だったパターンです。

鉄道万歳!文明万歳!!

大井川鐵道を維持していただいている、すべての方にありがとう…そしてありがとう!

というわけで、新横浜駅6:00発の新幹線に飛び乗りました。

絶景の鉄道旅。

静岡で在来線に乗り換えて、金谷駅に到着。ここからは、いよいよ大井川鐵道の旅です。切符(硬券!)と手荷物乗車票を購入したら、まずは、やたらレトロな電車に乗車します。

金谷駅

蛇行する大井川に沿うようにして、右に左に大きくカーブを続けながら上流域に向かって走る電車。それにしても、列車から駅舎から施設すべてに至るまで、あらゆるものがレトロ。「汽笛」と、手書きで書かれたであろう警告標識まで見しまいました。

千頭駅で大井川鐵道井川線、通称「南アルプスあぷとライン」に乗り換えます。車内はガラガラで、難なく最前列の席を確保。ブロンプトンを極狭の通路に置いたら通行不能になってしまいますが、誰からも文句を言われません。車両最前端ですしおすし。

南アルプスあぷとライン

アプトラインでの山岳鉄道旅、無茶苦茶楽しいです。これは、本当に予想以上でした。変化に富んだ沿線風景をはじめ、標高が上がるにつれて大井川が渓谷になっていく様子、秘境駅の寂れっぷりなどなどが面白すぎ。そして車窓からの景色が、もう抜群に美しいです。

南アルプスあぷとライン

▼盛り土と物置…ではなく、駅。

南アルプスあぷとライン

▼川の水面が、まるでレタッチしたのかと思うような色。

南アルプスあぷとライン

また、線路上には割とカジュアルに枝や岩が落ちています。しかも、それが「石ころ」とか「小枝」どころじゃ全然ない。列車を故意に脱線させようとするナニモノかの存在を、疑いたくなるレベルのサイズです。

まぁ、風強めな雨が降った翌朝の、一番電車だということもあるのでしょうけれど。

▼線路上に、カジュアルに出現する落石。

南アルプスあぷとライン

その都度途中で停車して、乗務員さんが除去作業をされています。大変なご苦労で、敬意と謝意しか感じません。とはいえ一介の観光客にとっては、それもまた非日常感を高めるイベントだったりします。もはや公共交通機関というより、大規模アトラクション。

そんな感じで、大井川鐵道の電車旅を楽しみまくりました。写真も動画も撮りまくりです。

▼これ本当に鉄道の斜度?という坂を、アプト式機関車に押されながら登る。

南アルプスあぷとライン

フォトポタダウンヒルを楽しもう!

朝5時に家を出て、実に6時間。ようやく、終点の井川駅に到着しました。さっそくブロンプトンを、輪行解除します。ここからは、気持ちのいいダウンヒルを楽しむ時間です!登坂では憎しみしか感じずに唾棄の対象である万有引力も、下り坂なら自分を翼の折れてないエンジェルにしてくれます。

さぁ、下りを楽しみまくるぞ!

井川駅

そんな期待に胸と腹を膨らませた自分を待っていたのは、駅前に立ちはだかる激坂でした。

…は?

激坂

まぁ、こんな山の中だし、少しぐらいの坂はありますよね。気をとり直して、とりあえず目の前の坂に挑みます。

うーむ、進んでも進んでも、坂が終わりません。普通にキッツイです。おかしい…「あとは下るだけ」のはずでは…?

頭の上に疑問符を512個ぐらい浮かばせながら走り続けると、ようやく下りに入りました。もうペダルを回さなくてもいいんだ!

気持ちよくコーナーをクリアしながら、下り坂が最高であることに歓喜しまくります。このルートを選んで、正解にもほどがあるでしょう!

…と、思った矢先に、また坂です。なにこれ!?しかも、標識に書かれた斜度はまさかの12%!! やめて!!(写真に撮る余裕は一切無いのでストリートビューのキャプチャー)

激坂

普段なら、登坂を諦めて押し歩きへの移行も検討の余地があるでしょう。なんですが、今回は「湖の上の鉄橋をトロッコ列車が走る場所として有名な撮影スポット」に列車が来る時間までに着かなければならない、という事情があります。タイムリミットは間近。

1本逃すと、次は1時間以上あとになってしまうので、踏ん張らずにはいられません。転倒寸前の速度でダンシングしまくって、ようやく坂をクリア。脚プルプル状態で、なんとか撮影ポイントに到着しました。

いまの時間だと、地味に逆光気味です。とはいえ、手元にあるのはフルサイズ機。ダイナミックレンジに余裕があるので、飛び気味だったり潰れ気味だったりする部分も現像時に一定レベルはどうにかできちゃいます。機材の性能に頼る撮り方しかできない自分には、もう「ありがてぇ…ありがてぇ…」としか言いようがありません。

撮影ポイントから奥大井湖上駅を見下ろしていると、想像以上の絶景に心を持っていかれそうになりますが、ボーッとしている余裕は皆無。遠くから、列車の音が聞こえてきます。

まだ心拍バクバクで息ゼーハーしている最中ですが、トロッコ列車がやってきました。コレ坂があと15m長かったら、間に合わなかったでしょうね。

ちなみに、この奥大井湖上駅から撮影ポイントまでは、鉄橋を歩いて渡って来れば徒歩約20分で辿り着くことも可能らしいです。途中に急な階段があるそうなので、自転車抱えてたら自爆間違いなしでしょうが。

奥大井湖上駅とトロッコ列車

奥大井湖上駅とトロッコ列車

奥大井湖上駅とトロッコ列車

連写モードでシャッターを押しまくり、湖の上に架かった鉄橋をわたるトロッコ列車の撮影に無事成功。本日最大の撮影ミッション、クリアです。ふう、これでひと安心…と思ったら、まだ坂が続いています。絶望。

激坂

あとは下るだけ…下るだけ…?

標高666mから92mへ。ダウンヒルだけを楽しめるはずなのに、登り坂に出くわす機会が少なくありません。というか、明らかに登り多いです。なんですか、これ!?

確かに下り基調ではあるんですが、下りばっかでラクチーン!という、走行前の期待とは全然違ってる感じです。つ、つれえ…。

そんな悲しみに浸って走っている途中でトロッコ列車を追い抜いたのですが、その先で列車を待ち構えてパパッと撮影できました。これもカメラの取り出しにストレスがまったくない、ミニOバッグの機能性あってこそですね。

トロッコ列車

▼ミニOバッグは後ろから前に開くので、自転車に跨がった状態でも収納物へのアクセス性が抜群。

オルトリーブ ミニOバッグ

さてさて、金谷までは大井川に沿って走るルートが基本になるのですが、よく目にするのが吊り橋。とある書籍の10巻107ページによると、大井川流域は「吊り橋の名所」と呼ばれているそうです。

写真の両国吊橋(決して狙って撮ったわけではありません)をはじめ、何本もの吊り橋の脇を走りました。なんですが、残念なことに鍵を持ってきていなかったので、自転車を置いて渡ることはできていません。

「高くて怖いから行かなかった」というのは、誤解…です…よ?

両国吊橋

あとはゆるゆる走って、ローカル線の雰囲気を味わいまくったり…。

田野口駅

日本一短いトンネル(厳密にはトンネルでは無いらしい)を、眺めたり。「フォトポタ」を存分に満喫しました。

日本一短いトンネル

アップダウンのアップ、多すぎない?

そんなこんなで走り続けて、ようやく金谷駅まで残り20kmを示す標識があらわれました。下り基調とはいえ、想定外の登りが結構出現してきやがったので、脚のライフも枯渇を感じるようになってきた頃合いです。

そして…そこにまた、登りが出現しました。そもそも山の上から下っていくルートを走っているはずなのに、なんで上りがあるのでしょう。もう勘弁して欲しいです。しかもこの坂、斜度も長さも「凶悪」と言い切って差し支えがないレベル。

これ…ふつうにキツイ登坂ですよ…?ぐふっ!!(吐血)

▼川沿いを走っていただけなのに、どうしてこんな高さに…!?

大井川

ようやく坂をクリアして平坦ルートに入りましたが、連続アップダウンで脚を削られまくった挙句にガッツリ登らされて脚力完全終了。いつものようにペダリングではなく、ペダルの上に脚を乗せる状態で走る羽目になりました。

でもまぁ、そんな苦行状態も間もなく終了です。ゴールの金谷駅までは、残り1km少々。いやー、まいったまいった、ようやく…って、また坂があるじゃん!!

いくら脚力が枯渇していても、駅に行かないと輪行できないので登坂するしかありません。結局、金谷駅に着いたら、ボッコボコのズタボロのゴミクズと化していました。いままでの登坂ありライドと、何にも変わっていません。

どうして…どうしてこうなった…?なぜこんなヒドい目に…。

そして帰宅後、ライドデータを見て理解しました。

「獲得標高 754m」

ナニソレイミワカンナイ!これ普通に表ヤビツを超えてます!完全に「登坂を伴うライド」じゃないですか!!

そしてググってみると、いろいろなブログで「結構な登坂がある」と書かれたライドレポートがアップされています。

それでは、ここで結論です。

  1. ミニOバッグはフォトポタに最高。
  2. ダウンヒルだと思い込んで事前調査の手を抜くと、瀕死のダメージを追う。

以上…サヨナラ!!(爆散)

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