平坦基調でも坂はある どん底 振り出し それも坂 脚尽きようとも果たしてみせる 今だ 登坂の時!
君は何も貫かない、へっぽこ自転車乗り nadokazuです。
サイクルイベントの中止/延期が続くなか、「グランフォンド小諸」も昨年に引き続いてバーチャル開催となりました。「GRANFONDO KOMORO feat. Long Rider Stories! Enjoy Ride 2021」。
リアルイベントの中止は非常に残念ですが、こうして日本全国どころか地球のどこからでも参加できるイベントを実施いただけるのは実にありがたい限りです。関係各位様のご尽力には、心からお礼を申し上げます。
スタートは、2021年7月11日(日)の10:00AM。そして、走行距離は実に161km!61kmじゃなくて、161kmです。マジか…。
そうなると必要になりますよね、ロングライド装備。それも、割とガチなやつ。
というわけで、本日の駄文はこちら!
あの地獄イベントが、帰ってくる!
走行距離:100km/獲得標高:2,270mという、頭のおか…非常に厳しい難易度が設定されていることで知られる自転車イベント「グランフォンド小諸 」。冒頭で記載したように、リアルイベントの中止に伴って、昨年に引き続きバーチャルイベントとして開催されることになりました。その名も「GRANFONDO KOMORO feat. Long Rider Stories! Enjoy Ride 2021」。今年も自転車マンガの帝「ろんぐらいだぁすとーりーず!」とのタイアップイベントです。
当日のライブ配信はこちら:
参考記事:
Aグループは、プラス50km!キツさは昨年の2倍?
昨年開催の「グランフォンド小諸 feat. Long Rider Stories! Enjoy Ride」では、Aグループを選んでしまうと実に「111km」という、へんた…たいへんな距離を走ることになりました。ルートは「The Mega Pretzel 」なので、最凶ルートである「The Uber Pretzel」に比べれば「アルプに登らない」「ラジオタワーに登らない」「ゴール地点は平坦」など、人間味を感じさせる部分が、まだ微妙に残っています。
だがしかし!
今年は同じ「The Mega Pretzel 」がルートではあるのですが、その凶悪さはべらぼうにパワーアップしています。なぜなら走行距離が50kmプラスの、「161km」という目を疑う設定になっているからです。
メガプレの獲得票高は1,612mなので、コピペミスだろうと思っていたら「ろんぐらいだぁすとーりーず!」の担当編集、いしこうさんによると
1LAPではなく、161kmはしります。Aグループは100マイルのバッヂをアンロックしよう! という趣旨です♪
気合いれないと私もやばいですw
— いしこう (@ishikoh) June 23, 2021
とのこと。こ、これは軽く10時間超コースなのでは…。
しかも常識的に考えれば走行距離が伸びれば伸びるほど、終盤は脚力が喪失しまくり。走行のキツさは、加速度的に増加していきます。それをふまえると「前回よりも、2倍キツくなっている」と言って、全っ然過言ではないでしょう。
やべぇよ…やべぇよ…。
メガプレを走りきった後にどんなルートを走らされるのかは不明ですが、もう一度EPIC KOMを登坂させられたり、ジャングルを周回させられたりするんでしょうね。引くわー。
もう、いまの時点で「絶望の未来」しか見えてきません。
イベントスケジュール
イベント本番は2021年7月11日(日)10:00のスタート。さらに前週・前々週には、連動イベントのグループライド/グループワークアウトも開催されます。スケジュールは、こんな感じです。
- グループライド:2021年6月27日(日)10:00
「GRANFONDO KOMORO feat. Long Rider Stories! Group ride 2021」 - グループワークアウト:2021年7月7日(水)21:00
「GRANFONDO KOMORO feat. Long Rider Stories! Group workout 2021」 - 本番イベント:2021年7月11日(日)10:00
「GRANFONDO KOMORO feat. Long Rider Stories! Enjoy Ride 2021」
これは今すぐ土日のスケジュール調整して、なおかつ水曜の定時に勤務終了できるよう仕事の前倒しが絶必になりますね…。
ガチのロングライド装備が、必須!
信号なし。ブレーキなし。問題なし。同じ距離を走っても、実走行よりグッと乗車時間が短いバーチャルライド。とはいえ今回は登坂もたっぷりある約160kmの走行ですから、ガチのロングライドに挑む心構えで立ち向かわなければ敗北は必至でしょう。
そうなると「ガチ目のロングライド装備」を用意することが、不可欠になります。
大切なことなので、もう一度申し上げます。
「ガチ目のロングライド装備」を用意することが、不可欠になります!!
念のために申し添えますが、これは、あくまでも「きわめて難易度の高いイベントを完走するための準備を整えるために必要不可欠なこと」。ですから私の個人的な物欲とは、一切の関わりがございません。
そもそもイベント参加をポチる言い訳にするなんて、とんでもないことです。「この機会に乗じていろいろポチっちゃえ!」などということは、これっぽっちも考えておりませんよ?
尻痛対策を最優先!
バーチャルロングライドでの最も大きな課題、それは「尻の痛み」でしょう。なにしろ実走と比較して、「サドルを降りる時間」がバーチャルは桁違いに少ないです。大休憩をとらない限り「スタートからゴールまで、ずっとサドルの上」というケースだって、珍しくありません。そうなると、最優先事項として「尻痛対策」が浮上するのは当然の帰結。さあ、尻痛対策アイテムをポチりましょう!
サドル
これはもう、千差万別で推奨のしようがありません。尻に合うと思われるサドルを、これを機会にポチってください。ちなみに自分がいま使っているのは、Ridefarrの「Saddle farr」。
少なくとも、自分はこれで横浜から小諸までを走り切れています(尻が痛くなってないとは言ってない)。
レーパン
普段のバーチャルライドは、DECATHLONの1着2,000円しないレーパンを愛用しています。ですが160kmとなると、さすがに役者が不足気味。ここは実走で使っているウェアを、ガッツリ投入する必要がありそうです。
自分が実走でロングライドするときに愛用しているのは、虎の子のASSOS。AACRの160kmを走っても尻痛発生ほぼ皆無で、絶大な信頼を置いています。購入価格も絶大でしたが…。
ちなみに、最新モデルはこちらです。
SHOP Assos CENTO EVO Bib Shorts (Bellati Sport)
クリーム
尻痛の発生要因は「圧迫」と「擦れ」に大別されますが、クリームは後者の方の対策用品。自分はツラの皮同様に尻の皮も厚いのか、擦れに悩まされたことがなく使ったことはないのですが、もしかして擦れ痛を圧迫痛だと思っているだけかもしれないので、この機会に試してみてもいいかも。と、思い始めています。
よく名前を聞くのはこの辺りでしょうか。
あと、CBN本館にレビューがあるアソスのクリームは、Amazonだとマケプレしかないですね…。
CBN本館 Udderly Smooth シャモアクリーム
サドルカバー
かなり高い尻痛抑制効果が期待できるものの、個人的には禁じ手のアイテム。それがサドルカバーです。禁じ手とする理由は、ただひとつ「見た目がよろしくない」から。
でもでも、よくよく考えてみるとバーチャルライドなら誰にも見られないし、自分の自転車を写真に撮って楽しんだりもしません。見た目関係ないじゃん!ということで、携帯ポンプで知っていた中華ブランドの「Oture」製をポチってみました。さて、効果のほどはいかに…?
グローブだって、大事です。
長距離を走るときに重視すべきは、「自転車と身体の接点になる部分」。ウェア絡みのアイテムだと、レーパン、シューズ+ソックス、そしてグローブです。バーチャルライドの場合は実走と異なり、走行時に路面からの振動を受けることがありません。そのためグローブが果たす役割は、相対的に低いものになります。
正直、普段使っているグローブでも全然問題は…本当にないでしょうか?
人間のコンディションは、肉体的な側面だけでなく「心理的な側面」にも大きく左右されます。とある拳法の専門書によると「人は己の潜在能力の30パーセントしかできんが、残り70パーセントを使うことに極意がある」そうです。
そうなると、潜在能力を引き出すためにも「自分は今、ロング用の装備を使っている!ヒャッハー!汚物は消毒だー!」という心理状態を作り出すことの重要性は、もはや明らかと言えるでしょう。
つまり「分厚いパッドの入ったグローブ」が、たとえバーチャルであってもロングライドには必要です。個人的に注目しているのは、INTROのSTINGER4。『「ブルベ」専用に開発された極厚パッドグローブ』とのことで、かなりの快適性が期待できそうです。
AmazonにはSしか見当たりませんが、Y’s Roadの通販サイトにはラインナップが揃ってました。
バーチャルロングだからこそ、用意したいもの。
バーチャルライドは、電子機器に依存します。特にロングで気をつけたいのは、デバイスやセンサーのバッテリー切れ。ケイデンスセンサーや心拍センサーのバッテリーは、イベント前に新品に取り替えておきたいところです。
電動コンポを使っている方は、充電もお忘れ無く!
また、コンパニオンアプリ経由でトレーナーとPCやApple TVを接続している方は、スマートフォンをACアダプタからの常時給電にしておくことを猛烈にオススメします。コンパニオンアプリ稼働中は、スリープ無しで常時BT信号を送受信し続けるのでバッテリー消費がガンガン進みます。それが何時間も続くのですから(走行距離160km…改めて恐怖しかない…)、内蔵バッテリーでの稼働では「イベント終了前にバッテリー切れ」、というリスクが高まりまくりです。USBアダプタ、そして長いケーブルを用意しておきましょう。
コンパクトさならコレかな。
こっちはUSB-CポートとAポートを両方装備してて、使い勝手がよさそう。
コンセントの位置にもよりますが、3mあれば不足するケースは稀…のはず。
そうそう、イベント当日はYouTubeでのライブ配信があります。観ながら走った方が絶対的に&圧倒的に楽しいので、視聴用のタブレットもこの際、用意したいですね。
まとめ
というわけで、「GRANFONDO KOMORO feat. Long Rider Stories! Enjoy Ride 2021」と、バーチャルロングライドに必要な機材をご紹介しました。
「お前が自分の欲しいものを並べただけじゃないのか?」
というツッコミは、全力で否定させていただきます(欲しくないとは言ってない)(買わないとは言ってない)。
約10時間の長丁場ですから、水や補給食の用意はとくに念入りに。忘れないようにしたいのが「コンセントやケーブルがしっかり刺さっているか(特にルーター周りなど、普段見ないところ)」の再チェック。イベント中にコンセントがすっぽ抜けたりすると、PCが落ちてイベント強制退出ですからね(経験者談)。
あと汗拭き用のタオルとは別に、自転車の下にバスタオルを重ねて敷いておきましょう。クーラーと扇風機を最強にしても、汗がボタボタと垂れていくことは間違いないでしょうから(スウェットカバーのカバー範囲を超えて汗が垂れます)。
それでは、体調や脚力はともかく、機材だけは万全の準備を整えてイベント当日を迎えましょう!みんな、丸太は持ったな! 行くぞォ!