草むらに名も知れず咲いているnadokazuです。
というわけで、今回の駄文はこちら!
Garminのリアビューレーダーは最高…なのだけれど。
Garminのリアビューレーダー「Garmin Varia RTL515」をポチって、はやくも2年が経過。走行中の安心感を強力にサポートしてくれるRTL515の機能と性能には、本当に満足しています。
自分のサイクリングにおいて、今やリアビューレーダーは完全に不可欠なアイテム。レーダー無しで走るのは、ヘルメット無しで走るぐらいの焦燥感を禁じ得ません。
▼ 参考記事

なんですが!
そんなRTL515に、モヤっとすることが増えてきました。
ひとつは、Micro USBの充電端子。手持ちのデバイスはUSB Type-C化がかなり進んできたので、RTL515を充電するときだけ違うケーブルを引っ張り出す必要に迫られます。
次に、稼働時間の短さ。バッテリーがヘタってきた可能性もありますが、満充電でサイクリングに出発してもだいたい走行途中でバッテリー残量低下アラートが発報します。
やむを得ず外部バッテリーを接続しながら使っていましたが、外部給電に切り替えるとEdge530との接続がいちいち切断されちゃうのが悩みの種。
そのたびに物理ボタンでメニューを掘って接続し直しになるので、もう面倒くさいったらありません。しかもスムーズに再接続されず、レーダーの登録を一旦削除して再ペアリングを強いられた経験だって一度や二度じゃない。温厚な私でも流石にブチギレですよ。というのが先々代からの遺言です。
上位モデルのRCT715ならUSB-C端子だし、バッテリー持続時間は公称10時間。いっそのこと、買い換えちゃおうか…とも思ったのですが、バッテリー容量はまだ足りないしカメラが付いてるぶん値段が思いっきり高い!とてもじゃないけど、手が出せません。
自分は、もうリアビューレーダー無しではサイクリングできない身体です。これからずっと、出かけるたびにRTL515に対するモヤった感情と強制的に向き合わされてネガな気分になる。そんな絶望に、目の前が真っ暗になっていきます。
うっ…頭が…!!
「iGPS SR30」で不満を解消できる!そう思ったのだけれど。
レーダーとしての機能・性能に不満はないけれど、運用でストレスがじわじわ積み重なる「Garmin Varia RTL515」。辛抱たまらずAmazonでセール中だったiGPSPORTSの「SR30」をポチってしまいました。
言い訳のしようもない、ただの衝動買い。けれど、誰も私を責めることはできないはずです。後先考えずにポチったことがない者だけが、私に石を投げなさい。
「iGPS SR30」は充電端子がType-Cだし、バッテリーの持続時間は公称で最大20時間。RTL515の弱点を、どちらも完璧に潰してくれちゃいます。せっかくだから、この際サイコンもiGPSにしちゃいますよ!!
というわけで、iGS800もポチっとな。これで私のリアビューレーダー運用環境に、大きな革命が起きるでしょう。
ウッキウキで実戦投入した、リアビューレーダー「iGPS SR30」。確かに期待していた点は、期待通りです。表裏の区別なしで差し込めるUSB-C端子のおかげで、充電時のストレスはミニマム。そして稼働時間も、ごいごいすー。200kmブルベやロングライドイベントで繰り返し使いましたが、スタートからゴールまでバッテリー残量低下アラートの発報は皆無でした。
つまり!Garminで大きなネガを感じていた「バッテリー切れ」の心配を、一切しなくてよくなったということ。これは嬉しすぎ!リアビューレーダーに感じていたストレスは、完全に消え去った!!
…と思ったのですが、そうは問屋が卸してくれませんでした。
SR30、誤検知によるアラートの発報があまりにも高頻度です。交通量の極めて少ない状況、かつ接近車両なんて、どこにも見当たらない。そんな道でも、絶え間ないレベルでアラートが出ます。警告音を聞いてサイコンをチラ見すると、接近する車両の表示はあっさり消えちゃう。なんだよそれ!
走行中ずーっとこの調子なので、アラート不感症になりまくり。交通量の多いところで接近車両を検知し損ねるというケースは滅多に無いので問題としてのクリティカルさは低いのですが、終始アラート出っ放しではリアビューレーダーの価値が半減してしまいます。
そりゃ価格差がありますから、この程度は許容すべきなのかもしれません。ですが自分はGarminレーダーを体験しているだけに、ちょっと我慢の限界。
今後のファームウェアアップデートで変わるかもしれませんが「iGPS SR30」については、「辛辣な言葉によって否定的な評価を余儀なくされる製品」だと感じています。
「iGPS SR mini」が救世主になる!はずだったのだけれど。
SR30の誤検知アラート多発に絶望していたところ、X(旧Twitter)でiGPSの新型「SR mini」に対するコメントを拝見しました。なんでも誤検知の発生が、かなり改善されているのだそう。
バッテリーの最大持続時間はライトオフで公称19時間ですから、200km以上のブルベを走るつもりがない自分(※脚力と根性の欠如に起因)には十分以上です。
SR30を購入して1年も経っておりませんが、誤検知アラート地獄を脱出できるなら、そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!! 即座にポチりました。
あ、念のため申し添えますが、これは冷静に熟慮を重ねたうえで決定した走行中の安全確保のための投資です!決して物欲に目が眩んだ訳でも、ただの衝動買いでもありませんからね?
安全は自転車趣味の最優先事項ですから、いずれにせよ一切の躊躇は不要。光速で入手した「iGPS SR mini」を、桜のAACR(アルプスあづみのセンチュリーライド)でさっそく本番投入しました。
直前まで雨予報だったのですが、謎のパワーで駆逐されて今年もレインウェアの出番なし!本当にAACRの主催は「モッとる男」ですねぇ。
そして静謐な空気と新緑の中で味わうネギ味噌おにぎりの美味しさは、やっぱり史上最強。究極至高で、唯一無二の味わいです。AACRにはもう何度も参加していますが、最高の自転車イベントだよなぁ…という思いを新たにしました。
ちなみに今年は復路が思いっきり向かい風で、無事に爆散しております。しばらく前に走ったブルベ、定峰200(2,729mUP)よりキツかったぞ、今年の桜AACRは!!(しかも自分が走った後の時間帯で追い風に変わったと伺い、さらに悲しみを深めました)
それはさておき「iGPS SR mini」ですが、「明確な改善があった!」と断言できるレベルで使用感が向上しています。
特筆すべきは「iGPS SR30」で悩まされまくった誤検知アラートの発報が、ほぼ皆無じゃん!と思えるほど減少していること。
Garminクラスの満足感は得られていないものの、「リアビューレーダーとして使えるレベルには全然到達している(なんかSR30のせいで評価の敷居が下がりまくってるかも)」と感じました。
AACRの走行中には凄まじい台数の自転車に抜き去られましたが(泣)、自転車だけの接近でもアラートが何度も発報しています。これは距離がある小さな目標も、バッチリ検知できるだけの性能がある証左でしょう。
Garminは停車している時でもないと、接近する自転車にアラートが発報することは稀でした。SR30の車両検知能力は、かなりのモノだと言えるはず。むしろ、ちょっと敏感すぎるぐらいかも?
思いっきり期待外れだったのが、バッテリーの持続時間。初回使用なので充放電を繰り返したりファームウェアの更新で変わる可能性大ですが、AACRで使ったときは走行開始から6時間が経過した頃にバッテリー残量低下のアラートが表示されました。
8時間30分でゴールするまでバッテリー切れになることはありませんでしたが、ゴール時点のバッテリー残量はわずか4%。
アプリで「Turn off the lights(ライトを消す)」に設定してスタートしたのに、コレです。制限時間が13時間30分の200kmブルベでは、途中でバッテリー切れしちゃいますね。
公称だと最大19時間稼働のはずが、半分以下の稼働時間しか期待できない。この原因は、十中八九「ライトモードの設定にかかわらず、接近車両感知時などにライトが思いっきり点滅しちゃうから」でしょう。
接近する自転車にまで反応できる検知感度の高さが、完全に裏目に出てしまう感じ。どうしてライトをオフにする設定をしてるのに、光らせちゃうのかなー。明示的な設定を、思いっきり無視する仕様は勘弁して欲しいです。
というわけで、執筆時点だと
- Garmin Varia RTL515 → 検知性能に不満なし。充電端子と稼働時間が課題。
- iGPS SR30 → 充電端子と稼働時間は期待どおり。誤アラート多発。
- iGPS SR mini → 誤アラート大幅減。充電端子は期待通り。稼働時間は期待外れ。
という、「どのモデルも帯に短し襷に長し」という結果でした。
ファームウェアアップデートで「iGPS SR mini」のバッテリー浪費原因の筆頭格であろうライトの無駄点滅を完全にカットできて稼働時間が伸びれば、かなり不満は解消されてくるんですけどねぇ。
ブライトンをポチ、してしまったのだけれど。
100km程度のサイクリングであれば、現状のSR miniのバッテリー持続時間でも、ほぼ不安はありません。とはいえブルベやロングライドイベントなどでは、バッテリー切れの恐怖に苛まれます。
よくよく考えたら2個も追加でリアビューレーダーを買ったのに「Garmin Varia RTL515」でモニョっていた現状は、ちっとも解決に至ってないです。それどころかレーダー2個分の出費を考えると、結果としては「むしろ悪化した!」とすら言えるでしょう。
心に闇を抱えながらAmazonをダラダラ彷徨っていると、「最大17時間稼働」を大々的にアピールする「Bryton Gardia R300L」が目に入りました。ライトオフなら最大24時間稼働とも書いてあって、SR miniみたいに「ライトをオフに設定していても、結局は点滅する」みたいな謎仕様でなければ、バッテリー持続時間はかなり期待できそう。
あとはSR30みたいな誤検知アラート多発仕様でなければ、割と…いや、かなりいいかも!!??
とはいえ、ちょっと冷静になりましょう。いくらレーダー悩みから解放される可能性があるとはいえ、SR miniを買った直後ですよ?それにサイクルボール程度なら、稼働時間だって大きな課題にはなりづら…うっ…頭が…!!
使用開始から間もないので「Bryton Gardia R300L」については、正直なところ検証が足りていません。そんな現状ではありますが、9時間の実走行後でバッテリーの残量は47%と、200kmブルベなら問題無く使えそう!という感触を得ています。また、誤検知によるアラートのウソ発報も気になりませんでした。
接近車両の検知感度は、「iGPS SR mini」に一歩及ばない印象。とはいえ、ちゃんとエンジン音が聞こえない距離で接近車両を検知してアラートを発報してくれるし、バイクも検知できるので実用上の大きな問題は無さそうです。
また等速で並走すると一旦捕捉した車両をあっさりロストしちゃいますが、ここはSR30やSR miniと同等レベル。新しく買った3モデルよりも「Garmin Varia RTL515」の方が、しっかり捕捉し続けてくれる印象です(あくまで個人の感覚だし、条件を揃えてキッチリ比較検証したわけではないことをお含みおきください)。
それと使っていて気になったのが「走行中になぜかペアリングが切断されて、サイコンと再接続したあとは消灯モードに戻らない」という挙動。消しておきたいはずのライトが、なぜか点灯しっぱなしになる。これ稼働時間に影響、出ちゃいますよね…?
ブライトンのリアビューレーダーにiGPSのサイクルコンピュータを組み合わせたことで発生するのか、そもそも再現性がある事象なのか?などなど、もう少し使い込んでみて判断したいところですが、不安材料を残している現状ではあります。
あと、ブライトンで好印象だったのはマニュアルやアプリの日本語対応がしっかりしている点。機械翻訳丸出しの怪しい日本語に頭を抱えるストレスを感じないのは、さすがフカヤさんが代理店に入ってくれているだけありますねぇ(※わたくし販売店向け展示会の一般参加者枠を用意してくれたフカヤさんに一方的な好意を感じているので、贔屓目になっている可能性大です)。
▼ 参考記事


まとめ…なのだけれど。
まだまだ使い込みが圧倒的に足りていないし「ブルベやロングライドイベントで、複数回使ってみてから」の最終判断ではありますが、「Garmin Varia RTL515」でモニョっていた現状を打破してくれるリアビューレーダーは3台を使い比べてみて、
今のところは「Bryton Gardia R300L」が最有力候補だと思う!
というのが、個人的な結論です。
もちろんSR miniの稼働時間がファームアップで大幅に改善したら、思いっきり手のひらひっくり返す気満々なのは言うまでもありません!
そんなわけで、半年も経たない期間に3台のリアビューレーダーを自腹購入。もはや自爆営業ならぬ自爆レビューになっちゃっていますが、好きで何台も買ってるわけじゃないのは声を大にしておきたいところ。
ただの「不幸な出来事」でしょ、こんなの。
だいたいUSB-C充電で稼働時間の超長い新製品をGarminが出してくれれば、こんなの一瞬で解決するはずなんですよ。ライトもカメラもない、レーダー単機能でいいからさぁ!
まぁ、そんな製品はマーケットのスケールが極小なんでしょうね。ライトやカメラのコストを支払うのは我慢するので、せめてスマホアプリなどから機能をカットして稼働時間を延長できるようにして欲しいものです。
それとリアビューレーダーの性能差を精緻に検証するなら、クローズドのコースで一定速度での走行中に、同じ距離から同じ接近速度で車両を検知させないといけないはず。自分みたいな底辺素人は、きちんとした検証なんかできません。
ここに書いたことは全部「感覚」とか「何となく」をもとにした、これっぽっちも根拠がない「印象」「感想」「思い込み」です。実際に使ってみたら異なる使用感だった、というケースだって十二分にあり得ますので、そこは勘弁してください!