Tacxブレーキシューチューナー(BRAKESHOE TUNER)というメンテナンスグッズがあります。私が持っているのは青色なのですが、最近は大人の事情でグレーに変わったと聞いています。
これはどう使うかというと、リムのブレーキ面を挟んでから、黒いノブをねじ込んで固定します。それをこんなふうにブレーキシューの下に持ってきます。
写真では奥まで入っていませんが、ツールの青い面にシュー全体が乗るまで押しこみます。シューがつかえて入らない場合は、一度キャリパーからワイヤーを外してゆるめる必要があります。
さて、その上で両側のシューを固定しているボルトを少しゆるめてから、ブレーキレバーをギューッと握ります。するとこのブレーキシューチューナーの形状に合わせて、シューに自動的にトーイン(toe in)が付きます。その状態で、シューのボルトを締めます。これで完了。
考えてみれば、ディスクブレーキパッドのセンター出しに似たところのある作業です。
参考 ディスクブレーキローターの音鳴りから解放されるための4つの方法
このツールはトーインが付きすぎる、という人もいるようですが、私はあまり気になりません。もう何年も使っています。このツールなしで作業するよりやはりだいぶ早く済みます。メンテナンスツールの中ではクワハラのヒラメに並ぶ名品の一つと言って良いでしょう。
しかしロードバイクもいよいよディスクブレーキ全盛となりつつあります。こういうリムブレーキ用のツールも、これからあまり見かけなくなっていくのでしょうか。いや、シングルスピードだってあるし、まだ当分現役かな。
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ちなみにブレーキシューチューナーとしては、amazonではこの製品のほうが人気が高いらしいんですよ。
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これはツールを固定できないので、作業中に落としてしまうことがあります。逆に、片手でブレーキレバーをずっと握ったままシューのボルトを締められるのなら、このツールも活躍してくれるでしょう。どちらも持っていて損はないツールです。